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ぽけっとだより vol.3より ~ エピソード~

◆自立の一歩を迎える季節に想う 子のこころ  親のこころ◆

あたたかな風に揺れる葉桜、はらはらと舞う花びらの下を、ピカピカの園帽やくっきり黄色の学帽が歩いています。新しい一歩を踏み出す季節ですね。冷たい風に堪えながら、この春の陽を夢見ていた木々の芽や蕾たちが一気に花開き、その「ドキドキ」「わくわく」を優しく彩りながら見守っているようです。

ぽけっとが始まって半年、ハイハイをしていた子がトコトコと上手に歩くようになったり、おもちゃを譲れなかった子が「どうぞ」を言えるようになったりと、その変化、成長ぶりにびっくりすることが多く、そんな感動場面に立ち会える幸せを感じています。そしてご卒園やご入園のお子さんについても、その準備や心の変化などいろいろなお話を聞かせていただき、「みんながんばれ!」と応援したい気持ちでいっぱいです。

0508a1ぽけっとのお庭も、すっかり春になりました。
菜の花がとってもきれいです。

そんな頃に、入園を控えたSちゃん(3歳の男の子)が遊びにきてくれました。「Sちゃん、こんにちは!」と呼びかけると、いつになくクールな表情。いつもは「せんせい、せんせい!」と遊びに誘ってくれるのに、その日は「ママ、ママ」と笑顔も少なく、些細なことでくじけてしまったり…少しナーバスな様子に見えました。お話を伺うと、一週間前に患って高熱を出したとのこと。ようやく完治して「ぽけっとに行く!」とはりきっていたSちゃんを、リハビリのつもりで連れてきてくださったそうです。病み上がりとはいえそんなSちゃんを見たのは初めてで、少し戸惑いました。体調を崩すとその後甘えん坊になることはよくありますが、もしかしたら病み上がりのせいだけではなくて入園を控えて気持ちの整理がつかない、そんなSちゃんの心の揺れもあるのではないかしら?ふとそんなことを思って、お母さんともお話しすることができました。

お母さんは受け止めつつ遊びに促し、のんびりとSちゃんのペースにつきあって過ごしていらっしゃいました。そしてしばらく遊んだかと思うと、お母さんの胸でちょっと休息…のつもりが深い眠りに落ちてしまったのでしょうね。そのままの格好でたっぷりと休眠をとって、目が覚めるとその後はまた少し元気になっていました!

幼いお子さんは、自分自身でも気づかずにいろいろな「気持ち」に揺れ動いています。ましてそんな気持ちを言葉にも表せません。またお母さんも子どもの表すいろいろなサインから、直感的に判断したり想像したりしながら受け止めるしかありません。少し不安定なSちゃんを優しくおおらかに見守られるお母さんのお姿を見ていて、胸が熱くなりました。その呼応が、とても大切なのだと思います。それを繰り返すことで、子どもは安心して内面を表出し、その手だてを身につけていくことができるのだと思います。そんなことを感じさせていただきました。

0508d1

正面の花壇もパンジーやフリージアはじめ、
春のお花でいっぱい!

春…おひさまは輝き、生命の息吹に心も踊り、目の前は明るく眩しいのになんとなく気持ちがついていかない、少し不安な焦る気持ちを覚えることがありませんか?別れと出会いの春、終わりと始まりの交差する変化の激しいこの季節…Sちゃんやほかのみんなも、初めてのスタートにそんな微妙な心の機微を味わい始めているのかも…。そしてそれは切ないけれど自立への一歩。しっかり乗り越えられるよう、受け止め支えてあげたいですね。きっと大丈夫。必ずその先には楽しさ、喜び、そして前進があります。いろいろな感情を覚え、また生きる喜びを感じてくれることと信じています。みんながんばれ!(ぽけっと センター長 山浦 彩子)


2009/5/8 hayama

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