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ぷち・ぽけっと(一時預かり)で・・・

ご存じのように『ぽけっと』の一時預かりでは、すでにたくさんのお子さんをお預かりしています。
いつも遊びにきている場所に見慣れたスタッフということで、お母さんたちは安心してお子さんを預けてくださいます。
とてもうれしいのですが、お子さんたちの気持ちは複雑・・・。

楽しく遊びながら過ごせるお子さんもいらっしゃいますが、みんながそうであるはずがありません。ママを探してしばらく泣いて、少し落ち着いて遊んではまた思い出して泣いて・・・。
でも大丈夫。お迎えにいらっしゃるまで、私たちのできる限りの気持ちをそそいで待っていますから!

「はじめての一時預かりを経験したAちゃんのお話」

歳5か月のAちゃんをお預かりしたときのことです。ママが出かけられるときに、「いつも一緒に遊んでいる友だち親子が広場に遊びに来るって言ってたので、いっしょに見てもらってもいいですから…」とおっしゃいました。
「わかりました」とお答えしたものの、お預かりするのですから私たちが責任を持って…と思っていました。

マを見送って少しするとAちゃんは激しく泣き出しました。抱っこしてあっちへこっちへ気を紛らわそうとしたり、遊び始めるきっかけを探したりしながらいると・・・
来ました来ました!IちゃんとNちゃんとそのママたち。その姿を見るなりAちゃんはそちらへ行きたがり、よりいっそう激しく泣き出したのです。そんなAちゃんの様子と、ママのお話もありましたので、広場で一緒に過ごしていただくことにしました。

ちゃんのママやNちゃんのママに抱かれてなんて安心した表情のAちゃん。さて保育士としては…(これでよいのだろうか?)と内心複雑。
様子を見守りながら悩んでいましたら、Aちゃんを抱っこするママを見て、今度はIちゃんがやきもちを妬き始めたのです。これはかわいそうだと感じ「やはりこちらで…」とお迎えにいきました。「だいじょうぶですよ~」とおっしゃるIちゃんのママ。またまた激しく泣き出すAちゃん。そして悩む私・・・。

んな私を気遣って、Iちゃんのママがおっしゃったのです。「ぜんぜん平気ですよ~いつも遊んでいるし、べつに気を遣ってみてるわけじゃないですから…ほらっ!ねー♪」とAちゃんとIちゃんふたりまとめて抱きかかえて見せてくれたのです。その言葉と姿を見て(よし!ここは全面的にお任せしてしまおう)と思いました。

育士として・・・とか、預かる責任は・・・とかいうことよりそのときは、何よりAちゃんにとって一番いいことだと思ったからです。
保育はケースバイケースということもあり、「こうでなければ」と思い込み過ぎず、責任を持った上でお子さんやその状況によって柔軟な対応が必要です。

ってもお若くてお洒落でお姉さんみたいなママたちが、こうしてお互いのお子さんをお世話して助け合ったり励まし合ったり、私たちスタッフのことまで気遣ってくださったり、なんだか胸いっぱいの出来事でした。
数日後「また一緒です」と笑顔で遊びにいらっしゃいました。Aちゃんのママ曰く「あの後両腕が筋肉痛になりました」とのこと・・・。

疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。

2008/11/1 staff

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