ぽけっとまつりを終えて・・・♪
まもなく師走という11月末の土曜に、ぽけっと開設を記念して「ぽけっとまつり」を開催しました。
初めての取り組みでしたのでいたらない点もあったかと思いますが、お天気にも恵まれて105人の子どもたち、おとなを含めると約200名の方が参加してくださいました。
11時からぽけっとひろばで職員によるダンスやふれあい遊びを行い、11時半から屋外で「おもちつき」「さかなつり」「わたがし」を楽しんでいただきました。
今回のお祭りは、「交流」ということを一つの大きな目的としました。ぽけっとにいらっしゃるみなさん、町内会の方、支援会員のお手伝い、風の子の父母の方々・・・
こんなに大盛況だったのは、そんなみなさんのおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです!
とても印象的だったのは、室内の催し物に夢中になって楽しんでくれた子どもたちの姿でした。
期待をもってみつめる目、傾ける耳、自然に動き出す体、楽しもうとする心。まだ集団での保育を受けたことのない小さなお子さんまでもが、初めて集うたくさんのお友だちと一体になっていた空気を感じ、スタッフ一同とても感動してしまいました。そしてまた少し仲良くなれたような気がしました。
「いつも私から離れられないのに、おまつりのときは一番前で参加していて嬉しくなりました!」とおまつりの後、広場にいらしたYちゃんのお母さんが話してくださいました。
Yちゃんは、この春幼稚園に入園される女の子です。控えめでお母さんからなかなか離れられず心配されていたそうですが、ぽけっとにいらっしゃるようになってからは少しずつ積極的になられたそうです。
私たちから見てもその頃が信じられないくらい、お喋りが可愛くて、いろんなことを楽しむことのできるいきいきとした女の子です。
子どもが一歩前進する、そのチャンスは日々いろんなところに転がっています。焦らず見逃さず、信じて見守ってあげたいですね。ぽけっとがほんの少しでもそのきっかけになるような場所であれば、とても嬉しいです。そしてお母さんがそれに気づき「ほっ」とされた瞬間に立ち会えたら、もっともっと幸せです!
ある日Sくんは、「きょうもぽけっといく…せんせいとあそぶ」と言って来てくれたそうです。幼稚園や保育園に入る前の「親子で通うぽけっと保育園」という感じになれたら、とてもいいな~!
ママの手作りおもちゃで遊ぼう・・・♪
親子で「ひらひら金魚」「びっくりパッチン」「ぴゅんぴゅんごま」をつくってもらいました。お子さんはまだまだ自分で作ることはできないけれど、お母さんが作ってくれたおもちゃで遊んだり、周りで遊びながらお母さんの作る様子を見たりされていました。
副センター長、和さんによるぽけっと講座「てづくりおもちゃ」を行いました。今回ご紹介したおもちゃは「ひらひら金魚」「びっくりパッチン」「ぴゅんぴゅんごま」です。ひろばの一角にテーブルを並べ、お子さんは周りで遊びながらお母さんたちが一生懸命制作しているのを見守っていました。今は子どもが飛びつくようなステキなおもちゃがたくさんありますが、たまにはお母さんが作ってくれたおもちゃで工夫して遊ぶのもステキなことではないでしょうか。もう少し大きくなったらお子さんでも簡単に作れるものばかりです。和さんはそんな伝承遊びをいろいろ知っていますので、いつでも気軽にお声をかけてください!よろこんでお教えします。
ぽけっとではこれからさまざまな講座やイベントを企画していく予定です。内容、講師、対象など、いろいろ考え、多くの方が参加できるよう提供していきますのでご期待ください。参加されるだけでなく、みなさんの知識や才能を活かして、活躍の場としてもいかがですか?いつでもお待ちしています!
ぽけっとだより Vol.1 ご挨拶
オープンから一ヶ月!毎日いろいろなできごとが・・・
センター長 山浦彩子
頬に感じられる風が日毎に冷たくなりますね。葉山の山々もわずかながら色づいてきて、彩りの変化が楽しみな今日この頃です。
『ぽけっと』が誕生してひと月が過ぎました。これまでに、250組以上もの親子がいらしてくださり、毎日にぎやかでとてもうれしく思っています。
みなさんに心地よく過ごしていただけているかしら?うれしいやら緊張感やらで私たちスタッフは毎日ドキドキ!これからもそんな気持ちはきっと変わらないと思います。
みなさんのご意見をいただきながら、より利用しやすくてあたたかい場所になれるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ぽけっとでのそんな毎日の中、心あたたまるエピソードがたくさんありましたので、ここで少しご紹介したいと思います。
先日、”みんなの部屋”で張り紙をしていたら、お食事中のお母さん方に”リサイクルコーナー”の方法について聞かれ、どんなやり方がいいのかしら・・・と話し合いになりました。
その会話の中で「『ぽけっと』を利用する私たちも、してもらうばかりじゃなくて、ここのために何かできたらいいよね」という言葉をいただき、心がぽわ~っとあたたかくなりました。ありがとうございます。
2008年11月・12月 イベントのお知らせ
◆11月29日(土)11:00~14:00
ぽけっとまつり 「おもちつき会 」
受付でチケット販売中!
◆12月10日(水)10:30~11:30
ぽけっと講座 「てづくりおもちゃ」(託児つき)
講師:副センター長 山浦和雄
ぷち・ぽけっと(一時預かり)で・・・
ご存じのように『ぽけっと』の一時預かりでは、すでにたくさんのお子さんをお預かりしています。
いつも遊びにきている場所に見慣れたスタッフということで、お母さんたちは安心してお子さんを預けてくださいます。
とてもうれしいのですが、お子さんたちの気持ちは複雑・・・。
楽しく遊びながら過ごせるお子さんもいらっしゃいますが、みんながそうであるはずがありません。ママを探してしばらく泣いて、少し落ち着いて遊んではまた思い出して泣いて・・・。
でも大丈夫。お迎えにいらっしゃるまで、私たちのできる限りの気持ちをそそいで待っていますから!
「はじめての一時預かりを経験したAちゃんのお話」
1歳5か月のAちゃんをお預かりしたときのことです。ママが出かけられるときに、「いつも一緒に遊んでいる友だち親子が広場に遊びに来るって言ってたので、いっしょに見てもらってもいいですから…」とおっしゃいました。
「わかりました」とお答えしたものの、お預かりするのですから私たちが責任を持って…と思っていました。
ママを見送って少しするとAちゃんは激しく泣き出しました。抱っこしてあっちへこっちへ気を紛らわそうとしたり、遊び始めるきっかけを探したりしながらいると・・・
来ました来ました!IちゃんとNちゃんとそのママたち。その姿を見るなりAちゃんはそちらへ行きたがり、よりいっそう激しく泣き出したのです。そんなAちゃんの様子と、ママのお話もありましたので、広場で一緒に過ごしていただくことにしました。
IちゃんのママやNちゃんのママに抱かれてなんて安心した表情のAちゃん。さて保育士としては…(これでよいのだろうか?)と内心複雑。
様子を見守りながら悩んでいましたら、Aちゃんを抱っこするママを見て、今度はIちゃんがやきもちを妬き始めたのです。これはかわいそうだと感じ「やはりこちらで…」とお迎えにいきました。「だいじょうぶですよ~」とおっしゃるIちゃんのママ。またまた激しく泣き出すAちゃん。そして悩む私・・・。
そんな私を気遣って、Iちゃんのママがおっしゃったのです。「ぜんぜん平気ですよ~いつも遊んでいるし、べつに気を遣ってみてるわけじゃないですから…ほらっ!ねー♪」とAちゃんとIちゃんふたりまとめて抱きかかえて見せてくれたのです。その言葉と姿を見て(よし!ここは全面的にお任せしてしまおう)と思いました。
保育士として・・・とか、預かる責任は・・・とかいうことよりそのときは、何よりAちゃんにとって一番いいことだと思ったからです。
保育はケースバイケースということもあり、「こうでなければ」と思い込み過ぎず、責任を持った上でお子さんやその状況によって柔軟な対応が必要です。
とってもお若くてお洒落でお姉さんみたいなママたちが、こうしてお互いのお子さんをお世話して助け合ったり励まし合ったり、私たちスタッフのことまで気遣ってくださったり、なんだか胸いっぱいの出来事でした。
数日後「また一緒です」と笑顔で遊びにいらっしゃいました。Aちゃんのママ曰く「あの後両腕が筋肉痛になりました」とのこと・・・。
お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。